〔2015年1月改定版〕
IB証券の発注ソフト、トレーダーワークステーション(TWS)の機能や使い方についての情報です。
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・多機能で柔軟なカスタマイズができる。マック版、ユニックス版、ウェブベース版などバリエーションが多い。日本語表示も可能。
・株価指数はTWSが原資産から独自に計算しているものが表示されているときがある(日経平均なら全225銘柄の価格から計算)。取引所発表のものにしたいときは、設定→表示→ティッカーの行→取引所ネイティブ指数を優先して表示。
・口座ウインドウの表示で、「流動性資産価値」とは現在値でポジションを手じまいしたときの口座残高(現金-NOV)。
・オプションは「コモディティ」に含まれる。
・注文のディフォルトの有効期限や発注数量を設定できる。オプションの場合、設定→プリセット→オプション。
・通常の取引時間外での注文の約定を許可するには、プリセット→商品の種類を選ぶ→タイミングの「通常の取引時間外での注文の約定を許可する」
・約定をメールで通知させるには、アラート→新規作成→メッセージ→「メールまたはSMSでメッセージを送信」にチェック→条件の「追加」→「取引」を選択し、次へ→すべて「any」にして終了。
・TWSの設定ファイルはサーバーとPC上の2カ所に保存されている。なので、たとえサーバー上の設定ファイルを使用しなくても、PC上の設定ファイルを使ってしまう。
別個に設定を保存したいときは、メイン画面の「ファイル」→名前をつけて保存。これを移植すれば別のPCでもTWSを同じ環境にできる。
設定ファイルの保存場所を変えたいときや完全に初期状態にしたいときは、ログイン画面で設定ディレクトリを変更する。
・レイアウトを保存したければ、メインウインドウの下段の「ワークスペースの管理」。
・過去の時系列データ(4本値と出来高)を見たりダウンロードしたりできる。銘柄の上で右クリック→分析ツール→プライス・ヒストリー→オプション→エクスポート。
・証拠金のシミュレーション(仮想ポジションの証拠金の概算予想値の算出)はリスクナビゲーターでできる。ただし、先物が入ると数字の精度が低下する。
settings→口座の種類を選択。ポートフォリオ→新規作成→はい→What-If画面を表示→Margin Sensitivityタブ→建て玉一覧を表示→Positionに現在のポジションを入力→Refreshボタン。
・マーケットスキャナーは銘柄のさまざまな絞り込みができる。
・JGBの指数の価格はデータが来てないので表示されない。
・FXのポジションをポートフォリオに表示させたいときは、口座ウインドウ→「FXポートフォリオ バーチャルFXポジション」を表示→FXのポジションを右クリック→「ティっカーをクオートモニタに追加する」。
逆にFXポートフォリオのバーチャルFXポジションを消すには、右クリック→「ポジションまたは平均価格の調整」を0にする。
・スプレッドトレーダーやコンボではスプレッドで単位での発注ができる。
225オプションでも可能だが、売りと買いの板を取ってなおかつ1円以上の余裕がないと発注されない。
・スプレッドトレーダーでは複数のスプレッドを表示させることができるが、そのぶん設定に手間がかかるので、注文したいスプレッドが決まっているならコンポを使うとよい。
・スプレッドトレーダーでは銘柄を絞りすぎてしまうと「次」ボタンを押せなくなるので、複数の銘柄を選択する。
固定値:ドロップダウンメニューのこと。
デュレーション:カレンダー系の限月の間隔。
取引クラス:オプションの種類(ウィークリーかマンスリーかなど)。
・スケールトレーダーではナンピン注文が出せる。
・ある銘柄がいくらになったら別の銘柄の注文を出すというような、異なった銘柄をトリガーにした注文が出せる。
設定の仕方は、銘柄を右クリック→注文チケット→「基本」で注文を入力→「条件」の「追加」→「価格」を選び、次へ→銘柄ほかの条件を入力→終了。
・チャートから注文が出せる。「買」「売」のボタンをクリックして注文を作る。
・チャートで共通の設定を使いたければ、まずチャートの「ファイル」→「チャートテンプレートの保存」で設定を保存し、つぎにチャートを表示したい銘柄を右クリックして、「チャート」→テンプレート名を指定。
・すべてのチャートで同じテンプレートを使いたければ、チャートの「ファイル」→「チャート・テンプレートを開く」→希望のテンプレートの「デフォルトとして設定する」にチェックを入れる。
・IVのラインチャートを見る方法
チャート→編集→「チャートパラメーター→オプション・インプライド・ボラティリティ。
・Windows7 64bit版でIBAPIを利用する場合、TWSとIBAPIの最新版をインストールしても「Excel統合に対して要求されるddedll.dllファイルは、見つからないか、または旧式のファイルです。」とエラーが出てAPIが使用できない場合がある。その場合の対処方法は、
1.C:\Windows\に「ddedll2.dll」があるか確認する。無い場合は、IBAPIをインストールし、エラーが出るか確認する。
2.32bit版のJavaをダウンロードしインストールする。以下のリンクから、Java Platform (JDK)のDownloadをクリックし、Java SE Development KitのWindows x86の行にあるファイルをダウンロードする。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
3.インストーラーを実行して32bit版のJavaをインストールする。この際、インストールするフォルダを記録しておく。
通常はC:\Program Files (x86)\Java\jdk1.7.0_21\に保存される。但しバージョンが変わった場合はインストール先が異なる可能性あり。
4.TWSのショートカットを右クリックし、プロパティ→「ショートカットタブ」と進み、リンク先に記述されているjavaw.exeより左側の部分を、3で記録したリンクに書き換える。
変更前(環境によりリンクは異なる):[C:\WINDOWS\system32\javaw.exe -cp jts.jar;hsqldb.jar;(~以下省略)]
変更後:[“C:\Program Files (x86)\Java\jdk1.7.0_21\javaw.exe” -cp jts.jar;hsqldb.jar;(~以下省略)]
※インストール先に半角スペースが入っているので「”」ダブルクォーテーションをつける。
5.「OK」を押してプロパティを閉じ、TWSを起動してエラーが出ないか調べる。