IB証券海外口座 IB LLC〔2015年1月改定版〕

〔海外口座(IBLLC)概要〕

・SJ口座で取引する商品以外の世界中の商品を取引できる。
・税金は総合課税(アメリカの証券会社扱い)。
・RegTマージン口座(後述)で申し込めば円のまま入金し、両替などのプロセスなしですぐに取引できる。
・口座の基準通貨(複数通貨を保有しているときに全体の口座状況を表す通貨)を定める。基準通貨の変更には2日かかる。
・取引所や取引商品によっては情報料がかかる。
・入金は海外送金扱いになる。
 オンラインによる入金はジャパンネット銀行、新生銀行、住信SBIネット銀行から可能。
・国内銀行への出金は注意が必要。SWIFTコードがない銀行へは出金できない(メガバンクや新生銀行はOKだが、ジャパンネット銀行へは出金できない)。
 海外からの送金という扱いなので、銀行によっては高い手数料(メガバンクなら5000-10000円程度)を取られる可能性がある。新生銀行またはシティバンクなら無料。
・他国に銀行口座があれば、その国の通貨で出金ができる(たとえばアメリカの銀行口座があれば米ドル出金が可能)。

 〔口座の種類〕

・口座の種類は、キャッシュ口座、RegTマージン口座、ポートフォリオマージン口座、の3つがある。
 後者2つが信用取引に対応している。たとえば株を買った場合、自動的に、キャッシュの範囲内では現物買い、キャッシュを超える部分は信用買いになる。
・ポートフォリオマージン口座はポートフォリオ全体から証拠金を算出するので、証拠金所要額を少なくすることができる。11万ドル以上の残高で申し込みでき、つねに10万ドル以上を維持する必要がある(10万ドルを割ると決済注文のみ受けつけ)。
 RegTマージン口座をポートフォリオマージン口座にすることでどのくらい証拠金を減らせるかのシミュレーションは、TWS(発注ソフト)の「口座ウインドウ」→「ポートフォリオ」→「ポートフォリオ・マージン口座のシミュレート」。
 両口座の切り替えはアカウント・マネジメント上で手続きし、1日必要。
・現物株は信用取引や証拠金取引の担保にできるが、担保にするための証拠金がかかる(他社にとっての「掛け目」。たとえばアメリカ株なら50%程度の掛け目になる)。

 〔金利〕

・たとえばベース通貨(最初に設定する)が円だとして、アメリカの商品をトレードした場合、円を担保に米ドルを借りている形になるので、ポジションを持っているあいだは金利がかかる。
 金利負担を避けるにはドルに両替してからトレードすればよいが、約定代金の0.002%(最低2ドル)の手数料がかかる。
 ポジションを手じまったあとの損益はドルで口座に残る。キャッシュがマイナスの状態だと金利が発生し続けるので、ドルを買ってマイナスを解消しておくとよい。
・口座内のキャッシュは証拠金として使っていても金利を受け取れる場合がある(通貨の種類と金額による)。
 信用買いは金利を払わなくてはいけない。また、空売りには借り株料が発生する。
・もらえる金利の額は、HP→コスト→金利・利息→For Accounts with IB LLC→Interest Paid to You→Interest Paid to You on Positive(Credit) Cash Balances。
 BM:ベンチマーク(基準となる金利)のこと。左のタブの「Overview」に記されている。
 Balance Cutoffs:持っている通貨の額。

 〔FX〕

・スプレッドは非常に狭く、ドル円で0.1pipsから(固定ではない)。インターバンク直結で13銀行からの最良の気配値を提示。
・主要通貨のレバレッジは40倍。通貨ごとのレバレッジ率・必要証拠金率は、HP→右上の世界地図→Interactive Brokers LLC→Individuals→Trading→Margin→Forex。
・スワップ金利は、HP→コスト→金利・利息→Interest and Financing→For Accounts with IB LLC→Interest Paid to You→Interest Paid to You on Positive(Credit) Cash Balances。
・両替とFXに本質的な違いはない。キャッシュの範囲内で外貨を買うなら両替、キャッシュを超えた部分はFXになる。
・FXで外貨を買うと、超過分の日本円を借りていることになるため、円の金利がかかる。
 金利は日々計算されるので、NYの金曜引けをまたぐと、週末を含んだ3日分の金利がつく。
・FXはUSD.CADをのぞき、取引から2営業日後に決済される。

IB証券のついてのまとめ
青天のオプション研究会

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