第15回 定例研究会

2012/9/8(土)12:00-17:00 八重洲(ルノアール貸会議室プラザ)。
参加者20人(うち話者9人)+見学者3人。
終了後に飲み会。

 【内容】

①コストゼロのATMロンバタ(AKY)
 コストゼロでATMにロングバタフライを建てられる条件を残存日数、IVと原資産の変動面から検証。10%台の低IV時代にあっても、残存40日なら原資産が80円程度変動すれば可能なことが示された。
②SpreadIVのまとめ(FPN)
 SpreadIVの具体的な計算法と活用例の紹介。スプレッド&単一オプションで使用する際の有効性について検証した。
③コールレシオの優位性と扱い方(PCH)
 上昇相場におけるコールレシオのパラメーターの変化と決済のタイミングを解説し、この手法の優位性を示した。
④欧州債務危機の現状(DNS)
 10年国債利回りなどの指標を定量的に比較し、スペイン、ギリシャを中心に欧州の現状を説明した。
⑤トレード歴と現在のオプションの基本戦略(MOG)
 トレード経歴を語り、現在の基本的なオプション戦略(Cレシオ、Pレシオ、FO同士のPバック、戦略の組み合わせ方)を紹介。
⑥現在のトレード手法とオプションの法人口座利用(CNE)
 現在行っているトレード手法を説明し、オプション取引において法人口座を利用するメリットと口座開設の手順を紹介。
⑦トレード歴と現在のトレード戦略(SRA)
 個別株から始まるトレード歴と現在のトレード戦略を説明し、今後の課題などを示した。
⑧イベントによるIVの変動とその活用方法(PO)
 IVを上昇・下落させる可能性のある各種イベントの実際のIV変化を調べ、イベント前後に取るべき戦略を考察。
⑨災害とトレード手法(SAK)
 地震発生をトリガーとするトレード方法の考察。

 【コメント】

 今回はたまたま非オプションの発表が重なってしまい、率直に言って、オプションメインのグループが開催する研究会としてはやや物足りなさを感じさせた。これは運営上のルールの不備による。
 対策として、今後は管理人が発表テーマを全体的にコントロールし、非オプション発表の比率を一定以下(なるべく2割以下)に抑えることにした。

 個々の発表に目を向ければ、内容自体はけっして悪いものではなかった。オプションに関する発表はどれも評判がよかったし、それ以外のものもすべて、なにかしら参考になる点を含んでいた。見学者が全員、飲み会の席でさっそくグループへの参加を表明してくださった事実がそれを証明している。
 すでに確立されている研究会の長所は維持したまま、さらなる修正を加えて、全体のいっそうのレベルアップを図っていきたい。〔PO〕

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