Category Archives: 戦略研究会

第10回 戦略研究会

2013/3/11 20-23時 新宿(椿屋珈琲店)。
参加者4人。

 【内容】

①SQ前のショートストラングル(PCH)
 SQ直前にショートストラングルを仕掛けやすい水準の判断方法。
②変則カレンダーが優位な状況(PCH)
 最近の高IVにおける変則カレンダーの優位性を説明。
③歪み率の最近の変化とIV予想(APM)
 ファーOTMプットのIVの変化を長期のグラフで示し、有効な戦略を考察。またIV変動の一因をグラフにて示す。
④225以外でのデルタヘッジの考察(FPN)
 日経225以外の金融商品を使うことにより、デルタヘッジに加え、ポジティブガンマの性質を生かすことができる。結果として最大損失は縮小し、収益性は改善した。
⑤変則カレンダーの対処法(PO)
 変則カレンダーが原資産に接近されたときの対処方法の考察。ありがちないくつかの対処法に共通する問題点を指摘し、ベガの観点から見たより有効なやり方を提示した。
⑥ストラングルスワップの考察(PO)
 一部の専門家が推奨しているストラングルスワップは機能するのかを、その変形バージョン2種とともに、225オプションのシミュレーションによって考察。
⑦通貨オプションの総括とFXの短期売買(PO)
 通貨トレードできわめて優位性が高いと思われる2つの手法として、通貨オプションの売りとFXの短期売買を紹介。前者は接近されたときの対処法、後者はエントリーすべき局面と具体的な玉操作のやり方をとくに強調して解説した。

 【コメント】

 ふたたび夜の時間に戻っての集まり。
 複数の発表をするメンバーもおり、例によって時間いっぱいまで熱心な討論が続けられた。
 どれもオリジナリティあふれる発表で、さすがに戦略メンバーは一味違うなという感じ。実戦ですぐに使えそうな戦略もあり、さっそく試してみたいと思った。〔PO〕

第9回 戦略研究会

2012/11/17 10-13時 八重洲(カフェルノアール)。
参加者3人。

 【内容】

①カレンダー系戦略のガンマリスクの違い(APM)
 様々なカレンダー戦略のガンマリスクが、状況によってどのように変化するかを考察。
②低IV時の変則カレンダー考察(PCH)
 高IV時と低IV時における、変則カレンダーの鞘の動きの違いについて。
③プット変則カレンダーの総括(PO)
 プット変則カレンダーの銘柄、残存日数、コスト、相場つき、IVなどによる損益やパラメータの違いを示し、理想のトレード方法を提案。

 【コメント】

 前回新たに参加したメンバーが手術とその後の療養のため休会することになり、ふたたび4人になってしまった。しかも1人が欠席し、参加者は3人という寂しい結果に。
 とはいえ、もともとこの研究会はPCHとPOのプライベートのミーティングから発展したものなので、本来の形に戻ったともいえる。小さなテーブルを囲んでリラックスした気分でオプションについて語りあえるのは、他の研究会にはない長所である。
 POの持ってきた内容が2-3時間はかかるようなもので、すべて終わらせることができず、残りは持ち越しとなった。おそらく次回も3時間では足りないだろう。

 参加者の利便性を考えて、今回は初めて、他の研究会にくっつける形を試みてみた。好評なので今後ともこのやり方でいく予定。〔PO〕

第8回 戦略研究会

2012/6/29 20-23時 新宿(センチュリーサザンタワーのラウンジ)。
参加者5人。

 【内容】

①変則/リバースカレンダーの考察(PCH)
 期近と期先の鞘から見た、変則/リバースカレンダーの優位性について分析。
②レシオ/バックレシオ取引におけるspreadIVの活用(FPN)
 レシオ/バックレシオにて内在するSpreadIVの算出方法と、それを売買基準の判断として用いた際のPL結果を紹介。
③3つのスプレッドによる放置系ポジション(PO)
 おのおのの損益を補完しあうような3つのスプレッドを組み合わせた放置系複合ポジションの紹介。2011年のデータでシミュレーションしたところ、安定した利益を上げられることが示された。
④歪み率とオプション市場の動向(APM)
 最近の歪み率の変化と、それによってオプション市場にどのような変化が生じているのかを考察。 
⑤ポジティブガンマ戦略・戦略編(KKC)
 買い戦略の損益を分析し、よりリスクを抑えながら利を伸ばし、損を取り除く戦略の検証結果を報告。

 【コメント】

 1年ぶりに待望の新メンバーが加わり、充実した内容の集まりになった。
 各人が自分の研究分野をいっそう掘り下げた発表をしており、結果のみならず考察のプロセスも含めて語りあうという本研究会のコンセプトが適切に体現されていると感じる。
 これで人数がもう2-3人多ければベストだが、そこは新人さんが育ってくれるのを楽しみに待つことにしよう。〔PO〕

第7回 戦略研究会

2012/2/17 20-23時 渋谷(グロリアスチェーンカフェ)。
参加者4人。

 【内容】

①低IV期の変則リバースカレンダーの特性と運用法(PCH)
 IVの違いによる損益変化を説明し、さまざまな利益や損失のパターンを紹介。
②低IV時のポジション成績(FPN)
 IV差による条件別、戦略別で各種スプレッドの損益の検証を行った。
③歪み率から見る現在のオプション市場(APM)
 プット側歪み率の長期の推移から現在のオプション市場の状況を説明。
④翌日の上げを期待した短期ポジション(PO)
 上がれば利益大、下げても損失小の各種短期ポジションの紹介と損益比較。
⑤暴落への保険としての放置系レシオ(PO)
 損益予測が難しいバックスプレッドの代わりとなる、IV上昇をともなう暴落で大きな利益になり、かつふだんは放置できるレシオの紹介。

 【コメント】

 予定していた喫茶店が騒がしかったので、急遽近所の喫茶店に会場変更。
 日経が上昇している最中だったので、それに合わせたタイムリーな議論もなされた。
 例によって時間が足りず、POが用意していたもうひとネタは次回まわしに。〔PO〕

第6回 戦略研究会

2011/11/18 20-23時 渋谷(エスタシオンカフェ)。
参加者4人(1人欠席)。

 【内容】

①期先プットレシオの特徴(APM)
 期先プットでレシオを組む優位性と弱点、暴落時の実例。
②ブルシンセの優位性と証拠金の推移(PCH)
 暴落時に証拠金が増大するので、ΔヘッジやBSなどの補完が必須。
③ペアトレードのリスクリターンの検証とその考察、とりわけブルシンセの活用方法(FPN)
 デルタの合わせ方やタイミングによっては、ブルシンセはリスク対リターンや暴落or暴騰の耐性から有効と判明。
④Mさんの手法の検証(PO)
 リターンが高くないのに放置しにくく、あまり魅力がない。
⑤IV上昇時のプットサイドエントリー(PO)
 手法ごとのその後の損益の変化と売買上の注意点。

 【コメント】

 POが風邪を引いて声が出なくなってしまい、しゃべりたいことの半分しかしゃべれず(ごめんなさい)。用意してきたもうひとネタもやれずじまい。
 各人の発表は充実していた。〔PO〕

第5回 戦略研究会

2011/8/8(月)20-23時 新宿三丁目(ルノアール会議室)
参加者5人。
開始前に食事会。

 【内容】

①プットバックスプレッド(TAR)
 過去データを使ってポジション調整をシミュレーション。IVが噴いた場合のポジション調整も試みた。
②耐久性の高いプットレシオの組み方(PCH)
 2011年3月と8月の大暴落時にどのくらいの耐久力があるのかを検証。震災クラス(11/3/15)を除き無事に切り抜けられた。ヘッジ的なスプレッドを組み合わせることでさらに耐性は上がる。
③高金利通貨の運用手法(APM)
 金利平衡説、購買力平価説による原則的な為替レートと実際の値動きの違いを説明。上記の現状を踏まえた上で高金利通貨(主に豪ドルについて)のオプションも絡めた運用方法を提案。
④VIX指数先物の過去6年分のデータを用いた損益分析(FPN)
 IVの水準とVIXの損益の関係。VIX指数の変動とインデックスの関係。IVの限月間スプレッドと損益の関係。バックテスト。
⑤下落リスクを取らない手法(PO)
 わかりやすい局面でのコール売りをメインとし、プット売りはピンポイントで補助的に使った場合の損益と最大損失の可能性について検討。レシオのダマシデルタ現象を紹介。〔PO〕